このページはISO9000に関するケーススタディを掲げます
私の会社では来年3月目標でISO9001の認証を目指しているのですが、図面管理
について質問があります。
1.図面の書式で作成、検図、承認の欄があるのですが、作成者、検図者、承認者が同一
の図面があります。この時は同一人物が各欄に押印すれば良いのでしょうか。
2.現在使用している図面の書式ですが@CAD図面A手書き図面B旧手書き図面の3
種類あります(各A4〜A2)。図面管理規定に図面の書式は登録しようと思いますが、3種類
の書式を登録すれば書式として混在しても適合となるのでしょうか。又は最新のCAD書式に
書き換えなければ適合とならないのでしょうか。
私自身は貴社内の文書管理規定がどのようになっているのか知りませんので、ISO9001だけの
観点から見た説明を、まず、します。
ISOで求められているのは、権限を与えられた人がその文書(図面)の適切性を「審査し
承認する」ことです。したがって私が審査員なら、捺印欄が幾つかあると「いったい誰が審査
承認の責任者か」を尋ね、その方(特定の人)がそういう権限を与えられている根拠を確認し
ます。ISOから見れば、「審査承認」の責任者以外は(極論すれば)どうでもいいわけで、
審査承認責任者のサイン(捺印)蘭がひとつだけあれば済む、ということになります。
もし貴社内の文書管理規定で「審査承認」以外に検図だとか作成だとか、そういう人のサイン
(捺印)も必要と規定してあるときは、そのとおりに出来ているかも審査することになります。
この場合に、貴社の規定でどの検証業務(審査承認、検図、作成、その他)も場合によっては
「同一人物でも構わない」規定になっておれば、それはそれでいいのです(貴社がそれがふさわしい
と決めているわけですから)。
日本人的な考えでは「検図と審査承認が同じでは違った目で見る意味がない」ように思えますが、
審査員が「それはいけない」と指摘する根拠は(貴社の規定に書いていない限り)ありません。
つまり、ご質問に対しては、ISO規格の解釈上は問題がなく、あとは貴社での規定がどうなって
いるか、です。
2件目の質問ですが、説明された背景以外の事情が分かりませんので、この範囲で考えますと、
全く問題ないように思えます。ISO規格上から見ても「書式として混在してはいけない」理由は
全くありません。
強いて言えば、どの場合にどの書式を使うのか、選択(選定)の手順(基準)をハッキリさせて
おくことです。それなりの事情で3種類の書式が必要と判断されているのでしょうから、どのように
選べばよいのか誰にでも分かるように書いてはどうでしょうか。