このページはISO9000に関するケーススタディを掲げます
現在、ISO9001の認証取得準備を進めていますが、弊社には開発部門がなく、親会社の開発部門を取り込んで準備を進めています。
この場合、業務契約書などが必要になるとのことですが、どのような内容を織り込めば良いのでしょうか。
また、規定は弊社のものに沿って運用をしていただくようにしておりますが、検査機等は親会社の管理で校正記録の写しだけを弊社で管理すればよろしいのでしょうか。
お問い合わせの件ですが、まず「業務契約書などが必要になる」ということはありません。もちろん、そういうのを用意して相互に責任分担その他の取り決めを明確にしておくのは良いことですが、重要なことはもっと別の点にあります。
それは、取り込んだ親会社の開発部門の活動は、貴社の品質システムの下で運用されなければなりません。
分かりやすく言えば、その開発部門は貴社の組織の一部であるがごとく扱い、貴社の製造部門や営業部門などと横並びの位置付けに置き、品質方針などは貴社の品質方針が開発部門に適用され、開発部門の業務管理手順などは貴社の品質マニュアルその他の規定で定められたものに従わねばなりません。
形の上では親会社の組織かも知れませんが、実質は貴社の指揮命令系統の下に置かれるわけです。このことを品質マニュアルの上でも明確にし、開発部門の方々もそういう認識をしなければなりません。当然、内部監査は開発部門を含む必要があります。
次に検査機等の校正ですが、「規定は弊社のものに沿って運用をしていただくようにしておりますが、検査機等は親会社の管理で校正記録の写しだけを弊社で管理すればよろしいのでしょうか」だけの説明では判断できません。
「校正業務を親会社に委託している」のなら、その業務に関しては親会社は貴社の校正業務下請外注先にあたり、親会社に対してISO9001規格の4.6項が適用されるべきでしょう。また、校正された検査機等の受入検証(検査)も必要です。(親会社に対して校正というサービスを発注するのと同じ扱いです。)
もし「校正業務をする親会社の組織を貴社(のシステム)に取り込む」形にするのなら、開発部門と同様の処置が必要です。