このページはISO9000に関するケーススタディを掲げます


品質マニュアル等に言及すべき(あるいは反映すべき)組織変更は、どの程度の変更なのでしょうか?

 某外資系審査機関の審査を受けているのですが、サ−ベイランスで毎回必ず審査する項目の中に「組織変更」に関する項目があります。昨年のサーベイランスでのことですが、本審査以降にある組織を追加したため、その旨を管理責任者が審査員に対して説明し、審査員も「あぁそうですか」と頷いていたのですが、最終会議で審査員は「組織の変更はありませんでした」と述べ、報告書にも「組織変更無し」と記述されていました。
 その場で確認しない受審側(我々)も悪いのですが、単に審査員がうっかりしていたのでないとすれば、我々受審側は組織変更だと思っていたが、審査員は組織変更と判断しなかったことになります。組織変更とは、どの程度の変更のことを言うのでしょうか?
 状況は概ね下記の通りです。
1)追加組織:安全管理課
2)追加箇所:組織図、品質保証体系図、業務分掌規定
3)業務内容(上記の業務分掌規定に追記された内容):
   @××計画書の審査への参画
   A××の安全パトロール
4)本審査時の扱い:
 ISO9001の要求事項には直接的に関係しない部署であるため、本審査時はシステム適用外の組織として扱われマニュアル中にも記述はなかった。(追加した今でも、それまでのシステムに何ら影響はありません)
5)追加した理由:
 本審査中に、審査員が安全管理課の存在を知り、「そのような部署があるのでしたらマニュアル中に追記しても別にかまいませんよ。安全も大切ですものね」と言われたため(当然、タダ「言っただけ」で指摘でも何でもなく、本審査の報告書にも記述されていません)管理責任者より「追記せよ」との指令が下った。ちなみに本審査とサーベイランスの審査員は同一人物です。
 ※サーベイランス中に、安全管理課に対するつっこみは全くありませんでした。

 Scopeに関係のない組織、あるいは貴社の品質システムに影響のない組織であれば、組織変更(異動)があっても言及する必要はなく、審査の際も関係ないと判断されれば審査員の関心の対象外となります。
 そのような組織を品質マニュアルに記載しても構いませんが《Scope外》と明示しておいてやれば親切で、「これは何だ」と審査員に聞かれて応答する無駄な時間も省けて審査が効率的になります。
 ですから言及すべき組織変更とは、Scope内において品質システムに影響する組織の異動(変更)です。「ISO9001の要求事項には直接的に関係しない」部署であることが確認されたのであれば、審査員が上記のように対応されたは妥当だと思います。


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