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企業などの環境報告書をご紹介しています。 報告書の内容をインターネット上に公開されている場合は、URLを載せていますのでぜひご覧下さい。掲載ご希望の方は編集部までご連絡を(掲載無料)。すでに掲載されているところも、最新版の報告書を発行された時にはぜひ編集部までお送り下さい! |
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●味の素グループ 「CSRレポート2005」 何だろうと思わせる表紙は、砂糖やアミノ酸の原料となるサトウキビの断面図。また表紙で使用された紙も、サトウキビの繊維で作られている。特集、第1章 社会のなかで、第2章 地球環境のために、の3つから構成されるレポート。日本企業としていち早く国連の「グローバル・コンパクト」に参加している同社。今回各界の専門家より第三者意見をもらっているが、かなり辛口系コメントも掲載されている点がかえって信頼度アップや来年以降への期待につながる。「CSRビジョン策定ワークショップ」の実践内容を伝えるなど、他社でも参考になる。 70ページ、2005年9月発行 http://www.ajinomoto.co.jp/company/csr/ |
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●アステラス製薬 「CSR報告書2005」 山之内製薬と藤沢薬品が合併して生まれた、アステラス製薬。「アステラス」とは、ラテン語、ギリシャ語、英語などを組み合わせて、大志の星、先進の星を表現し、また日本語の「明日を照らす」にもつながるそう。日本初のグローバル製薬企業として、今後の動向が注目されるとともに、CSRリーダーとして製薬業界を引っ張っていってもらいたい。常に誠実な企業であるために、情報公開を積極的に推進したいという会長と社長のインタビューでも述べている。またユニークなのは、人事面で役職名で呼び合うのを廃しているそう。職位は偉い偉くないでなく単に役割なので、今では新入社員が会長を「青木さん」と呼んでおり、自由闊達で明るい会社づくりを進めている。小さなことかもしれないが、こんなことから働きやすい職場は実は生まれるのかも。 52ページ、2005年9月発行 http://www.astellas.com/jp |
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●伊藤園 「S-book 社会・環境報告書 2005」 表紙の小さな葉っぱは、茶葉。茶葉をまじまじと眺めることなどなかなかないが、真ん中にまっすぐ走る1本と、すみずみまでくまなくめぐる細い葉脈。真ん中に太く走るのが社是や経営理念であり、葉脈の1本1本は、お茶の研究開発、茶葉の育成やトレーサビリティ、社員の健康を守ることや茶農家との良好な関係、そして様々な環境への取り組みという今回のレポートの編集方針や、同社の姿勢が見えてくるようだ。特筆すべきは今回、CSRの第一人者である小榑氏に共同編集として参加してもらい、自社の事業の問題点を一緒に考えながら、客観的な目でレポートづくりを行っている。おなじみのページ端の俳句も、読者の目を楽しませるしかけだ。堅くなりがちな報告ページが、ほのぼのかつ、ほっとさせる。 34ページ、2005年9月発行 http://www.itoen.co.jp |
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●NTTドコモ 「CSR報告書2005」 CSR推進の強化に伴い、タイトルを「社会・環境報告書」から「CSR報告書」に改めての発行。「私たちがつなぐ社会」がメインテーマの6つの特集記事は、いずれも興味深く読み応えがある。そのうちのひとつ「ドコモ『あんしん』ミッション」では、今後携帯電話を、犯罪・地震などの災害の際「不安を安心に変えていく」重要な情報インフラとしての役割の強化について解説している。他は、子供へ知識・マナー教育、誰にでも使いやすい製品・サービスの追求、回収機種の100%リサイクルなど。環境負荷低減への取り組みや、「子供/教育」「環境保全」「国際」の3重点分野の社会貢献も多岐にわたり充実している。 今や国民の9割が持つと言われる携帯電話。今後の発展に注目するためにも、多くの人に読んで欲しい一冊。 58ページ、2005年8月発行 http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/ |
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●荏原グループ 「荏原グループ環境レポート2005」 ポンプや水処理・ごみ焼却プラント、風力発電など、環境に関わる社会インフラを提供する荏原。単体にグループの活動状況もあわせて公表した初のレポート。「環境事業」「環境マネジメント」「環境パフォーマンス」「社会と荏原グループ」の4章からなる。荏原の魅力は、グループの事業が“社会全体のゼロエミッション”に大きな役割を果たすかたちで、本業がCSR、社会貢献につながっていること。CO2削減に効果的なバイオマスをエネルギーや資源に変換する技術で、「荏原グループが目指す持続可能な社会」の姿を描いているのがユニーク。事業所とグループ会社のサイトレポートは、写真、文字も大きく読みやすい。2005年から新たに「中期環境ビジョン」を策定。今後の発展に期待したい。 59ページ、2005年8月発行 http://www.ebara.co.jp |
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●鹿島 「鹿島環境報告書2005年度版」 生態系保全行動指針を定め、「人間にとって真に快適な環境づくり」の先にさらに生態系保全を社会的使命とする鹿島。生物多様性・生態系の保全・共生に向けて生態系情報管理システムを構築したり、建築物の環境性能評価、長寿命化、景観への配慮、省エネへの配慮、さらにライフサイクル全般にわたる環境負荷の低減など、技術力、データベースを生かし、環境・社会・文化という広い範囲のサステナビリティを支える建築をさまざまな角度から提案、実践している。それぞれについて、実際現在進行中の具体事例が示されていて、興味深い。写真は控えめで、文字数も説明的ではなく、適度で読みやすい。サステナブルな社会に貢献する建築について、鹿島の思いがよく伝わってくる報告書。環境技術についてのより詳しい情報は、ホームページで紹介している。 39ページ、2005年9月発行 http://www.kajima.co.jp/csr/environment/ |
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●カネカグループ 「レスポンシブル・ケアレポート2005」 化成品、合成樹脂、エレクトロニクス、食品など多岐にわたる製品を提供するカネカグループ。1995年、(社)日本化学工業協会が設立した「レスポンシブル・ケア(RC)協議会」に当初から参画。環境保全、労働安全衛生、化学品・製品安全、社会とのコミュニケーションなどRC推進活動について細かく報告している。今回はこれに「人権尊重の取り組み」、「従業員への支援」等、社会性報告も追加。2004年度は特定フロンをグループ会社も含め全廃した。ゼロ災害への取り組みも積極的で、2004年度は「完全ゼロ災」を達成。世界52カ国の化学産業界が推進しているRCについて、関心がある方にもおすすめの一冊。 30ページ、2005年6月発行 http://www.kaneka.co.jp |
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●クボタ 「社会・環境報告書2005」 創業115年の老舗会社で、産業インフラ、機械、環境エンジニアリングなどを提供するクボタ。今回、社会性報告を充実させ、タイトルにも「社会」の文字を加えた。同社のモノづくりのDNAについて、明治時代“伝染病の蔓延を防ぐ水道管”を製造したエピソードを含むトップコミットメントは、環境保全と社会貢献の観点からも読み応えがある。経済、社会、環境報告の最初に「2004年度の活動トピックス」を写真付きで紹介。全体的に文字が大きくて読みやすく、ボリュームを感じさせない。クボタの誠意が伝わってくる報告書だ。日本のインフラを支える同社を総合的に知るには最適の一冊。 66ページ、2005年6月発行 http://www.kubota.co.jp/kubota-ep/report/index.html |
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●コープこうべ 「コープこうべエコレポート2005」 「一人は万人のために、万人は一人のために」、「愛と協同」を理念に1921年に活動を開始した生活協同組合のレポート。横長の横開きタイプ。組合員がメインの読者なので、透明かつ誠実で、何よりわかりやすく読みやすい報告が徹底されている。事業活動にかかわる環境負荷とその対応は、レジ袋の削減など身近なことから、ISO14001の更新審査の結果、各法規制への対応、環境会計といった専門的な内容にまで、多岐に及んでいる。また食・福祉・子育て・平和など、組合員とともに実施している活動も紹介。「環境を守ること、それはくらしを守ること」とある通り、当レポートは組合員自らの環境学習や活動成果を共有しあうツールとして活用される。報告書の初心者や、「生協ってなに?」という人にぜひお勧めしたい一冊。 43ページ、2005年6月発 http://www.kobe.coop.or.jp/ecoreport/index.html |
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●JR東日本グループ 「社会環境報告書2005」 昨年に引き続き、特集記事からなる「ハイライト編」と経済・社会・環境のトリプルボトムラインのパフォーマンスを記載した「詳細編」による二部構成を採用。ハイライトでは、新たに策定した新中期経営構想「ニューフロンティア2008」および、新潟県中越地震とJR西日本福知山線脱線事故の2大事件に対するJR東日本の対応と基本的な考え方などを紹介している。随所から「安全」を重視していることが伝わってくる。また、専門家を招いてのステークホルダーダイアログでは、「鉄道と持続可能な社会」がテーマ。紙面は4ページへと昨年より倍増している。対話では、駅をキーにした街づくりなど、新しい鉄道、駅のあり方を考えさせられる。効果的な写真のレイアウトや、カラー使いにメリハリがあり、非常にデザイン性も高い一冊。ダイジェスト版も同時に発行。 59ページ、2005年9月発行 http://www.jreast.co.jp/eco/ |
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●資生堂 「資生堂CSRレポート2005」 今やCSR推進企業として、さまざまなメディアでも取り上げられることの多くなった資生堂のレポート。今回も資生堂らしさあふれるピンクに、化粧瓶のモチーフを重ねたやさしげな表紙が印象的。特徴的なのは、CSR領域概念図を定め、自社のやるべきCSRを明確に打ち出している点。さらに各界から有識者を招いて、ステークホルダーダイアログを継続実施。ここでもらった意見を積極的に取り入れていこうという姿勢が感じられる。CSR推進の上で、何を自社の最重要課題とするかが問われているが、同社の課題は美を通じて女性の活躍を応援すること。国内においては、まず自社から女性社員のさらなる積極活用を行い、海外では途上国の女性にも支援を、といった声が出ていた。今後の同社の活動を期待して見ていきたい。 42ページ、2005年6月発行 http://www.shiseido.co.jp/csrreport |
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●損保ジャパン 「CSRコミュニケーションレポート2005」 まず目を引くのが、表紙をめくるとはさみこまれた小冊子。これは「コミュニケーション」をテーマに、さまざまなステークホルダーとの対話をQ&A形式で紹介したもの。緑色のヒヨコのイラストも愛らしい。本誌では、特集で2004年10月に起きた新潟の地震と損保ジャパン災害対策本部の活動を紹介している。一日でも早くお客様に保険金をお支払いするーー社員一丸となって動いたドキュメントがそこにはある。他にも、地球温暖化のために保険会社にできること、SRI(社会的責任投資)の開発と普及といった、読み応えある特集記事が続く。社員の自主的なボランティア組織「ちきゅうくらぶ」は、全国各地で地域性に応じたバラエティ豊かな活動を行っているのも特筆できる。 59ページ、2005年9月発行 http://www.sompo-japan.co.jp/ |
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●日立グループ 「日立グループCSR報告書2005」 34万人の社員を擁する日立グループの、「環境経営報告書」を改めCSR活動の取り組みを報告した初めてのCSR報告書。社会性報告(next society)と環境報告(next eco)の2部構成から成り、グループの活動すべてをCSRの観点から整理・紹介している。2004年6月経営戦略を担う「グループ戦略本部」内にCSR推進委員会を設置、2005年3月「CSRグループ取組み方針」を策定。また、他社にもまだ例がないCSR自己評価も実施・開示している。まさにグループ一丸となってCSR活動を本格的にスタートさせた気迫が伝わってくる。エジプトの砂漠を緑化するためのポンプの建設事業や、製品ライフサイクルにおける化学物質の流れを管理するシステムは、事業スケールが壮大だ。「日立が変われば、社会も変わる」――今後のさらなる活躍に期待したい。 64ページ、2005年6月発行 http://greenweb.hitachi.co.jp/ |
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●富士ゼロックス 「サステナビリティレポート2005」 今回のレポートはこの「冊子版」と「ウェブ版」からなるが、特にこの冊子の方は単なる活動内容やデータの報告に終わらないよう、考え方や姿勢を重視することに注力したという。第三者の視点で担当者や関係者に取材を行っている点も、客観的に自社の活動を読者に見てほしいという制作者側の意図が感じられる。ハイライトとして、紙の問題についてWWF、グリーン購入ネットワーク、王子製紙の方達とOA用紙を扱うグループ会社を招いての対話は参加者おのおのの視点がおもしろく、かつ読み応えあるものとなっている。また、重要なステークホルダーである社員の健康は、現在どこの企業でも重視している点だろう。同社は、産業医による全員面談を実施している。きめ細かな対応が、結果的に会社の活力を生んでいるようだ。 51ページ、2005年9月発行 http://www.fujixerox.co.jp/sr/ |
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●北海道電力 「ほくでん環境行動レポート2005」 「経済」「環境」「社会」の3つの側面に分けての報告。すべてのページの下の欄外に、そのページのキーワード解説が2,3あり、読者の理解を助けているところに誠実さが表れている。自然が豊かな北海道だけあって、地域環境保全の取り組みとしては、野生動物の保護や、新しい発電所建設工事における湿原の保全、など多伎にわたるのが特徴的。循環型社会への取り組みに熱心で、一例として廃棄物のうち発生量が一番多い石炭灰を優れたリサイクル材料として、セメント原料や土木・建築、さらに農業用の肥料にも再利用している。ドイツ人環境カウンセラーを含む5名の有識者とのステークホルダーミーティングも開催し、率直な意見を掲載。全ページ大きな文字、読みやすさを重視したレポート。 58ページ、2005年8月発行 http://www.hepco.co.jp/environment/repo2005/index.html |
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●三菱電機グループ 「環境・社会報告書2005」 家電製品から人工衛星まで多様な製品・事業を通して貢献する総合電機メーカーの同社。CSRの基本となっているのは、1921年の創業時からの「企業理念」と「7つの行動指針」(信頼、品質、技術、貢献、遵奉、環境、発展)だ。環境経営の推進は目標と成果に加えて、人材育成、マネジメントの強化など目標達成に向けた仕組みづくりも公開している。15ページにわたる特集記事は、従業員たちのいきいきと働く様子が伝わってくる。中国、タイ、欧州、アメリカの海外工場レポートからは同社のグローバルな展開を感じる。難しくなりがちな報告書を適切な文字の大きさ、文字量、ページレイアウトで見事に克服。CSRを意識した、ページ数のわりには読みやすい、グローバルな報告書。 63ページ、2005年7月発行 http://www.MitsubishiElectric.co.jp |
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●YKK AP 「YKK AP 環境・社会報告書2005」 表紙の白人の子供達の笑顔を見ると、海外のレポートと見まがうようだが、れっきとした日本企業のレポートである。中面も、すっきりしたレイアウトデザインと、写真とイラストが巧みに配されており、読みやすい冊子となっている。あらゆるページに従業員が登場し、現場からの生の声を伝えていて、親しみが持てる構成だ。LCAに熱心に取り組んでおり、商品の使用段階や原料採掘から製造までのCO2排出量をデータで表していて、すべての段階で環境負荷を減らそうという真剣な態度が見える。事業所付近の河川での生物モニタリングもたいへん地道な活動ながら、地域を愛し、生態系を守るために、従業員がいきいきと調査にあたっている姿が垣間見えてくる。 39ページ、2005年8月発行 http://www.ykkap.co.jp |
(文責:編集部 原田、村上暁)(エコロジーシンフォニー2005年11/2)