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岩手県出身のぼくは、同郷の宮沢賢治が大好きです。
賢治は、特に教師時代に、種山ガ原をはじめとして山を一晩中歩き回ったそうです。ときは50キロ以上も歩いたりして、自然のなかにいることが多かったとか。私も山が好きで、キャンプまではしませんが、ふらりと山に行きたくなります。
賢治の感性は鋭く、感度のいいアンテナをもっているかのようでしたから、大自然の中で、さぞかしいろんな生き物のささやきや、森のざわめきが聞こえたことでしょう。賢治のやさしい眼差しは、小さな蟻や石の下のなめくじ、大木の根元に生えたきのこ、そして、ありとあらゆる生き物、あるいはふつうは生きていないと思われる石や泉の水などの無生物にもやさしく投げかけられました。
童話のなかに、ときには悪役になる生き物も出てきたりしますが、どこか憎めなかったり、“かあいそうなもの”として描かれています。
あまりにも有名な「銀河鉄道の夜」のテーマも、すばらしかったんですが、この作品は、かなり哲学がはいってますよね。この世に残った方の人間が“ほんたうのさいはひ”を求めて生きていくというような・・・深いなかに積極的なテーマがありますよね。
でも、ぼくはそんな理屈より、ファンタジーな夢幻の星の旅の素晴らしさに魅かれました。
音楽をやっているものにとって、夕暮れ時の山の風景や、美しい七色の虹、もの悲しい月あかりなどから感じたことを賢治はたくさん描写しています。これらの感覚はとぎすまされた音にあふれているようです。
都会に生きる僕たちのまわりは、粗雑な音で囲まれています。真夜中にもひっきりなしに自動車の騒音や、ときには救急車やパトカーのサイレンの音・・・。
でも、静寂を思い出す時間って、人間には、たまには必要なんじゃないかな。
もちろん、防音サッシで仕切られた無音の状態ではなく、あたたかな風景のなかで、自然のくれる静かな息吹きに浸る音です。都会のなかにいる人たちは、忘れてしまう感覚ですよね。
僕の音楽には、そんな感性をいれていきたいと思ってます。
たとえば奥深い山の稜線で日暮れにずっと風に吹かれていたり、真夜中に星空を見たり、小さな虫の鳴き声に耳をすませてみたりする時のなんともいえないあの感覚は人間にとって、とても貴重だと思うのです。 時には、そんな時間をもつことをみなさんにもおすすめします。
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<風と歌の旅人 あんべ光俊のプロフィール>
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1997年12月8日(月) パナソニック・グローブ座にて、笑福亭鶴瓶、あんべ光俊の共演。笑いと歌の異なる世界に立つ二人が旧交を温め、「ほのぼのー」を運ぶスーパーユニットを結成。名づけて「べ・べの会」! ふたりの見事な個性が溶け合いはじけるヒューマンライブステージです。 他にも、12月13日(土)宮城・仙台フォーラス、12月14日(日)岩手・ホテルシティプラザ北上ディナーショーを開催。 あんべに関する情報紙 「イーハートーヴの風」年4回発行(年間費¥1000)入会受付中。 お問い合わせ・チケット予約は、キャピタルヴィレッジ 03-3404-7500まで。 |