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トマトの場合、夏物に比べて冬の温室加温栽培では約10倍の生産投入エネルギーが必要となる。このうち90%は光熱動力である。露地栽培の夏トマトを1kg生産するときには78gの二酸化炭素(炭素換算)が排出されるのに対して、冬トマトでは789gと格段に増える。同じく夏どりの露地栽培と冬どりの温室栽培のエネルギー投入量および二酸化炭素排出量を比較すると、ピーマンで10倍、キュウリは5倍、ナスは4.5倍の差がある。

魚の場合、養殖ぶりを1kg生産するためには13000kcalものエネルギーが投入される。このうちイワシなどの飼料を採るために必要なエネルギーが60%を占めている。ちなみに、天然魚介類の1kg当たりの平均投入エネルギーは4300kcalであるから、養殖魚は天然物の約3倍のエネルギーを消費していることになる。それ以外にも、6kgのイワシの飼料から1kgの養殖魚が作られるとしたら、食料資源としてもその分は余分に投入されたことになる。
次に肉類を見てみよう。国内で和牛肉を1kg生産するには約11000kcalのエネルギーを投入する必要がある。その87%は、設備や機械装置など間接的に消費されるエネルギーである。国内の豚肉では1kg当たりのエネルギー投入量は7200kcal、鶏肉では4800kcalとなっており、魚介類に比べて肉類は2〜3倍程度のエネルギーを消費することがわかる。
地場作物の方が輸入物より負荷が少ない
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包装の面からのLCA
容器包装に関わる環境問題といえば、小売店で消費者が買い物をし、包装廃棄物になったごみの処理についてばかり考えがちであるが、包材、容器が作られる工程でのエネルギー消費の大小がLCAに大きく影響することも忘れてはならない。
環境にやさしい包装は、包装時にあまりごみにならないということを考慮に入れたうえ、消費者が使い終わったあとごみとして処理するだけでなく、リサイクルすることまでも含めて、包装の製造加工、工程におけるエネルギー消費も考えられたものでなければならない。包装もトータルにLCAのエネルギー消費で比較すべきであることがわかる。
環境先進国では「環境にやさしい包装を選択する尺度は、LCAの消費エネルギーで比較すべきである」と、いわれている。LCAの概念では、包装材料、容器の原材料の調達、運搬、加工など製造の開始から、廃棄され、処理されるまでのエネルギーを調査、分析するまでをいう。
企業が、持続可能な成長を目指すのであれば、製品や包装を作り出すデザイナーやエンジニアたちも、ライフサイクルという思考を設計段階から組み入れるべきである。
LCA、また、LCC(ライフサイクル考慮)は、未来の環境的ツールとして広く認められるようになってきた。包装廃棄物の処理のための処分地を選択するという段階から、エネルギーおよび天然資源の必要量やより広範囲な展望という新たな段階へと、今まさに転換されつつある。